読書の動機
SNSで見かけた2023振り返り+本ベスト5で、1位として紹介されていた為。 個人として、ボクシングは興味の関心の薄い位置にあるが故に、試しに読み始めた。
ボクシングをテレビなどでも試合を見たこともほとんどた無かった。 殴り合いで血などが出ているシーンなどを見ると痛々しくて見れなかったりもする為。
内容
著者は、ボクシング好きで、ボクシング関連の編集者をしている。 井上尚弥の圧倒的な強さ・凄さを言語化できていない著者が、 対戦者へのインタビュー通じて理解を深めようとする。 各章は各対戦者へのインタビューを通じて、人生から始まり、井上尚弥との試合、その後を描いている。
2024年時点で井上尚弥 26戦26勝 (23KO) 無敗 インタビュー相手となる対戦者達はみな試合の敗者。 だが、みな圧倒的強者の井上尚弥との試合を誇りに思い、 新たな目標と捉えたり、全員が前向きに捉えていた。
何度も登場するボクシング選手達の口から「規律」というキーワード。反復練習をし続ける。 日本人選手と異なり、海外選手では、集合時間に時間通り来るなどの当たり前からやりきれなかったり。 日々の辛い練習をし続ける。体重制限などもある為、食事に関しても。減量タイミングなども壮絶。
感想
「対戦者側にインタビュー通じて、井上尚弥の強さを理解しよう」と、別の側面から物事を正しく理解に努めようとする点が面白いアプローチと感じた。対戦者側にも壮絶なボクサーの人生が色々とあり、楽しみながら読み進めた。
読了後にyoutubeで全試合のハイライト集を見たが、ほとんどの試合で圧倒的な勝ち方をしている試合が多かった。が、高速での攻防を行うボクシングの中で、一発でも強打を受けてしまったら、試合結果は分からないとも思える世界で、連勝を続けていることは驚愕に見えた。どこまで連勝が続くのか。次回からの試合をライブ中継で追っかけてみる。