読書理由
両親に勧められて、読んでみた。もっとアートを楽しめたらと思っていた。美術館などに行っても、すぐに見飽きてしまったり、どう見たら良いのかも分からなかったので。なんとなくアートには興味があったので、何かしら引っかかるものがあればと思い、読んでみた。
感想
アートの楽しみ方は作者の一方通行ではなく、双方向のコミュニケーション
絵画の楽しみ方は、作者からの一方通行のコミュニケーションではなく、見る方からの解釈も十分にあって良いものだということを知った。
分かりやすい例として、音楽という芸術が題材に挙げられていた。こんにちでも、J-POPなど、作者の経験を基に心情や情景などを描写した楽曲などはたくさん制作され、たくさんの聴衆の心に響いている。聴衆側が自身の体験などに照らし合わせなどから、各々の解釈をしている。
美術・アートも同様に、受けて側が、たぶんに解釈の余地を含んで良いのだということがこの本に記載されていた。
本の目次と所感
絵画の歴史として、歴史の中で、教会などが宗教の思想を伝える為に、絵画が活用された時代から、貴族の台頭から自画像などが登場した。後に、カメラが登場してから、アートとは何を表現するべきものなのか?という問いに対する活動が大きく進んだように思える。
歴史の中でのアートの役割の変化と共に、アーティストは作品を通して、固定概念を打ち壊した主張を多々繰り返してきた歴史に思える。そんな転換点となった作品を題材に、色々と考えさせてくれる書籍だった。
- [PROLOGUE] 「あなただけのかえる」の見つけ方
- [ORIENTATION] アート思考ってなんだろう――「アートという植物」
- [CLASS 1] 「すばらしい作品」ってどんなもの?――アート思考の幕開け
- [CLASS 2] 「リアルさ」ってなんだ?――目に映る世界の”ウソ”
- [CLASS 3] アート作品の「見方」とは?――想像力をかき立てるもの
- [CLASS 4] アートの「常識」ってどんなもの?――「視覚」から「思考」へ
- [CLASS 5] 私たちの目には「なに」が見えている?――「窓」から「床」へ
- [CLASS 6] アートってなんだ?――アート思考の極致
どこかの美術館に足を運んで、作品と対話してみようと思った。